株価はどうやって決まる?
普段ニュースでもよく耳にする「株価」という言葉。
株価とはどのように決まっているのか、みなさまご存じでしょうか。
(先日、有料会員向けエキスパートセミナーでも取り上げた話題の一つですね)
ご存じの方も、ご存じない方もご一読頂ければと思います。
株価とは、実はそんなに難しい事ではないのです。
利益×期待値=株価 なのです。
まず「利益」について
- その会社が利益を増やし続けているのか
- それとも利益が減少しているのか
- もしくは利益を出さず赤字になっているか
などを企業が四半期ごとに決算発表するのですが、
その時に利益が出ているか出ていないかで、
会社の株というのは上がったり、下がったりするのです。
もう一つの「期待値」というものは
今の利益はこうだけど、将来どうなるのだろう?を数値化することです。
この会社はもっと売り上げが上がって利益を出すのか、
それともそうじゃないのか、
そういったことを「期待値」と表します。
「利益×期待値=株価」
この掛け算で、株価というのは決まっていくということです。
さて、今回はこの「期待値」にスポットを当てていきたいと思います。
具体的な事例で見てみましょう。
国としては一大イベント、
本年、2024年7月からお札が新しくなりました。
ニュースでも取り上げられていますね。
前回は40年前にデザインが変わり
一万円札は福沢諭吉になりました。
国が新しい紙幣にする時というのは、
経済を活性化させるという狙いもあるのです。
お年寄り中心ではありますが、
タンス預金をなんとか引っ張ろうと言う発想や、
新しいお札になるとお金を使う傾向にあり、
支出を促す狙いもある様です。
例えばお札のデザインが新しくなると、
「ATMの機械のメンテナンスなどを行っている会社」
の売り上げが上がるということで、
これが株価に反映します。
つまり、今後売り上げが上がるだろうと期待が高くなって、
この会社の株は上がるのです。
また自動販売機を作ってる会社も
新札に対応するために、メンテナンス等を行います。
すると売り上げが伸びるだろうと、
株価が上がる可能性があります。
自分にはさほど影響がないと思われがちな事柄でも
その裏では経済に関わる色々な事案が起こっているのです。
そして株価が変動するという事に繋がっていきます。
利益だけでない、「期待値」というものに着目していくと
経済はもっと面白いものに思えてくるかもしれませんね。